接客も運転も、
ほとんど経験なし。
そんな私の、
那須での成長物語。
販売部/那須本店売店所属
若林 夏美 さん
販売部/那須本店売店所属
若林 夏美 さん
忙しい店舗には、
優秀な販売員がいる。
那須高原とふもとの那須町をむすぶ、通称「那須街道」(県道17号線)。県内屈指の観光道路として、ショップの建ち並ぶこの通り沿いに、チーズガーデンの旗艦店である「チーズガーデン那須本店」がある。定番の御用邸チーズケーキだけでなく、ここでしか買えないチーズやハムといった、那須の魅力が詰まった限定品を求め、途切れることなく観光客が訪れるエリア有数の人気店だ。
数あるチーズガーデンの店舗の中でも、トップの集客と売り上げを誇るこの店舗は、働く立場にとっては、大変な忙しさとなる。そんな那須本店の内部の様子に目を凝らすと、販売スタッフが慌ただしく売り場とバックヤードを行き来するなか、出入りのたびに、ていねいに深々とお辞儀をするスタッフの姿が目にとまる。目当ての商品が見つからず戸惑っているお客様にはそっと声をかけ、どんなに店内が混雑しても、微笑みを絶やさず、素早いレジ打ちや包装を見せる。常に冷静沈着な対応に、本社で「ワカナツ最強説」がささやかれるその人こそ、新卒入社4年目の若林夏美さんだ。
苦手だからこそ挑戦したい。
そんな気持ちを
受け入れてくれた。
「(ワカナツ最強説について)そうなんですか?全然知りませんでした(笑)。新人のころは、とにかく慌ててばかりで、お客様や周囲に迷惑をかけてしまうことが多くて。先輩方の仕事ぶりを参考にしたり、慌てたところで、何もいいことはないと気づいたりしてからは、できる限り落ち着いて行動しようと心がけているのが、冷静に見える理由かも知れません。でも、やっぱり内心では結構慌てているんですけどね」
そう話す若林さんは、庫や入社以前の学生時代、接客・販売だけでなく、他職種での経験もほとんどなかったという。
「埼玉生まれ、埼玉育ちで、大学も実家から通える場所でした。実は、一人暮らしも、庫やに入って初めての経験なんです」
就職まで、那須には縁もゆかりもなかったという若林さん。
「体を動かすのが好きだから、事務職は向いてないだろうと。あまり人と接することが得意ではなかったので、だからこそ接客業をやってみたい。やるなら、もともと興味のある食やお菓子に関わる会社がいい。そんなふうに方向性を絞り込んでいくうちに、偶然庫やに出会ったんです。こう見えて私は、考えるより先に行動してしまうタイプで、那須では車がないと生活が難しいのですが、学生時代にはほとんど運転したことがなくて。就職が決まってから買った車の納車も入社前日で、文字通り命がけの引っ越しになりました(笑)」
多様な経験が
マルチなスキルへとつながる。
若林さんには、1年間本社で通販業務を担当した経験もある。
「本社のみなさんとのつながりもでき、いまでも、通販部門の繁忙期であるギフトシーズンには手伝いにいくこともあります」
これは、社員にさまざまな経験を積んでほしいと考える、庫やの教育方針の一貫。実は、この本社勤務での経験も、若林さんが“最強”と呼ばれる理由の一つとなっているようだ。
「ギフトのための包装が得意になって、先日、東京の店舗をふくめ、庫や全社で行われた包装大会で1位になったんです。優勝できたこと以上に、周囲の方がおめでとうと声をかけてくれて、自分のことのように喜んでくれたのが、とても嬉しかったですね」
庫やでは、包装大会のほか、商品のキャッチコピーを全スタッフから募るなど、現場の努力や声を評価し、生かす施策を進めている。
「手塚社長(当時)も頻繁にお店を訪れ、明るく声をかけてくださいます。上司との距離が身近に感じられるところも、とても働きやすさを感じています」
成長の機会を
与えてくれた
会社に恩返しを。
見知らぬ土地で一人暮らしをする若林さんのことを何かと気にかけてくれて、「那須のお父さん」と慕う船生常務(当時)をはじめ、上司や先輩、同僚と食事や遊びに行く機会も増えた。
「最近では、黒磯にあるエバスというお店に行きました。パスタのおいしい人気店です。また、同僚とは次の休みに、大田原市にあるなかがわ水遊園に行こうと計画しています。運転にも馴れ、行動範囲が大きく広がりました。長野まで日帰りでドライブに行くこともあるんですよ」
那須という街についても、身近に感じるようになったという。
「仕事終わりに、星がいっぱいに広がる空を見上げていると、明日も頑張ろうという気持ちになれます。実家にいたころは、そんな風に空を見ることもなかったのに、不思議ですね」
最近では後輩もできたことで、“育てられる”立場から“育てる”立場へと、意識も変わりつつある。
「店頭でお客様とお話をしていると、小さなお子様を連れたお客様が『この子はチーズケーキを食べるのが初めてなの。美味しいのでよかったわ』と言ってくださることがよくあります。お子さんのいる知人に聞いた話なのですが、子どもに初めて食べさせるものには、本当に信頼できるものを選ぶという方が多いそうです。私たちは、お客様から信頼していただける商品を扱っている。まだまだ勉強中の私ではありますが、そのことはしっかり後輩にも伝えていきたいと考えています」
最近では、催事で東京に出張するなど、新たなチャレンジを行っている。
「催事では、たくさんのお店の中から当社の商品を選んでいただく必要があります。そのため、店舗とは接客のスタイルも違い、大変勉強になっています」
今後の目標は、より責任あるポジションを任される存在になること。
「何の経験もなかった私を採用していただき、勉強の機会を与えてくださった会社に、早く恩返しがしたいですね。私ができることは接客です。スタッフ間のコミュニケーションが行き届き、お出迎えからお見送りまで、笑顔に満ちたサービスをご提供できる店舗づくりに貢献できたらと考えています」
那須本店を出てゆくお客様の顔は、一様に笑顔でいっぱいだ。お目当ての商品が買えたという満足感はもちろん、ホスピタリティーにあふれたスタッフのサービスも、その一因だろう。庫やのサービスの魅力は、先輩から若林さんへ、そして、若林さんから後輩へと、よき伝統として受け継がれてゆくに違いない。
「庫やのことが気になる!」という方へ
店舗に行ったことがある方ならご存知かもしれませんが、
チーズガーデンの各店舗では、お客様に試食で味をみていただくことをおススメしています。
どんなに口で「おいしい」といっても、実際の印象に勝ることはありません。
試食の充実は、販売員にとって、大きな強みになっています。